- 登録販売者の資格を取りたいんだけど……
- 独学でも合格できるの?
- 実際の受験者の声を聞きたい!
近年需要が増えて人気が増している登録販売者の資格ですが、通学・通信講座にはお金がかかるので、「独学で勉強したい」という人も多いはず。
私もそう思い、2年前に独学で登録販売者の勉強を始め、去年合格することができました。
そのときの経験を活かし、
- 独学で登録販売者の試験に合格するために行った勉強のやり方
- やってはいけない勉強法や独学の注意点
- 独学で受験するのに向いている人の特徴
をまとめました。
逆に通信講座を受けたほうが金銭的に安く、早く合格できる場合もあるので、この記事を読んであなたに合った勉強法を見つけてくださいね。
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登録販売者試験は独学でも合格できます!
私は一昨年から登録販売者試験の勉強を独学で始め、去年合格することができました。
登録販売者は薬関係の仕事なので理系の資格と思われがちですが、記述問題や計算問題はなく、すべて選択式なので暗記中心の文系の資格といえます。
受験資格も特にないので誰でも受験可能です。
また身近な市販薬のことなので、テレビのコマーシャルなどで聞いたことのある成分なども登場するので、今ある知識で解けてしまう問題もあるかもしれません。
しっかりと対策を取りポイントを押さえて勉強すれば独学でも合格は可能です。
登録販売者試験に独学で合格した勉強方法
登録販売者の試験勉強は、以下の流れで行っていました。
- とりあえず過去問を解いてみる
- テキストをざっくり読む
- テキストを細かく読み込む
- 過去問を解く
- 成分名・漢方・生薬の暗記
とりあえず過去問を解いてみる
「まったく勉強していない状態でなぜ過去問?」と思うかもしれませんが、敵を知らずには戦えません。
わからない問題は飛ばしてもいいので問題の雰囲気やボリュームだけでも知っておきましょう。
テキストをざっくり読む
最初は無理に覚えようとしないことが大事です。
聞いたことのある用語やよく使うお薬については自然に頭に入ってきます。
テキストを細かく読み込む
一通り流れがわかればテキストを細かく読み込んでいきます。
図解や太線、赤線などで書かれている重要ポイントを練習問題で確認していきましょう。
ここでは何回も見る用語や成分名をメモしておくことをおすすめします。
何度も出てくるということは重要で出題されやすいとも言えます。
テキスト丸写しは厳禁ですが、図やイラストは理解しやすくするために自分なりアレンジして写すのがよいでしょう。
過去問を解く
登録販売者試験で出題されるのは過去問の類似問題がほとんどです。
受験する地域の過去問を最低3年分は解きましょう。
科目ごとにテキスト学習が終わったら忘れる前に過去問を解くという形がいいかもしれません。
間違った問題は必ず復習しましょう。
私は受験する地域の過去問3年分を3回ずつと東京、福岡などの大都市の問題を解きました。
成分名・漢方・生薬の暗記
最初から暗記をすると試験までに忘れてしまう可能性もあります。
一通り勉強してからでも遅くないと思います。
またすべての成分名を暗記するのは大変です。
過去問でよく出てきたものから覚えていきましょう。
効率的に勉強するための5つのポイント
さらに、より効率的に合格を目指すために、私は以下のポイントを意識して勉強していました。
- 誰かに合格を宣言する
- 見やすいテキストを選ぶ
- 優先順位をつける
- ネットを活用する
- 最後はひたすら過去問を解く
以下でひとつひとつ解説していきますね。
誰かに合格を宣言する
誰にも言わずにこっそり受験するという方もいると思いますが、家族以外のだれかに試験を受けることを宣言しておきましょう。
私の場合はママ友でした。
第三者に宣言することで、良い報告をしようと頑張れます。
見やすいテキストを選ぶ
テキストはくわしい図解があり見やすいものを選びましょう。
テキストは一冊で十分です。
いろいろ手を出さず一冊をやりこみましょう。
また4月に「試験問題作成に関する手引き」の改定があります。
改定により内容が変わることもあるので確認して購入しましょう。
テキストの選び方とおすすめのテキストはこちらの記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
優先順位をつける
登録販売者試験は5科目あり、まず優先すべきは配点も多く難しいといわれる科目「主な医薬品とその作用」です。
残りの4科目もボリュームや難易度によって自分なりに優先順位をつけて勉強しましょう。
登録販売者試験は合格点が決まっていて、全120問中の7割、つまり84点以上取れれば合格できます。
最優先科目である「医薬品」は別として、苦手な2科目で5割の得点しか取れなくても残りの2科目で満点なら7割以上の点が取れます。
苦手な科目はほどほどに得意科目を伸ばしましょう。
ネットを活用する
YouTubeに解説動画を上げてくれている人がいるので、自分がわかりやすいと思ったものを見ておきましょう。
用語集や過去問集もあるので、それらを利用すると寝る前のちょっとした時間や移動時間など隙間時間を活用できます。
最後はひたすら過去問を解く
登録販売者試験はほとんど過去問から類似問題が出題されます。
試験日が近づいてきたら、
- ひたすら過去問を解く
- 間違えた問題を復習する
の繰り返しで知識を定着させましょう。
やってはいけない勉強法
やみくもに暗記をする
過去問をあまり解かない
これは私が一年目に失敗した勉強法です。
わからないところを丸写し、よくわからないカタカナの成分名は効果効能を書き写してノートを作りました。
でも書いただけでは覚えられず結局テキストに戻りました。
しかもノートづくりに時間を取られて肝心な過去問を解く時間が削られてしまいました。
きちんとした対策と計画を立てなかったため一度不合格となってしまったので、反面教師として参考になれば幸いです。
登録販売者試験合格までの勉強時間は3ヶ月でOK!
登録販売者試験は集中して勉強すれば3ヶ月で合格可能です。
私は一昨年、昨年とも5月から8月の試験日までの3ヶ月ちょっと勉強しました。
日によって長時間やったりやらなかったり勉強時間は固定していませんでした。
そのせいで結局何時間ぐらい勉強できたのかわかりませんでした。
- 前半2ヶ月は1日1~2時間程度(週に1~2日は全く勉強しないこともありました)
- 後半1ヶ月は1日2~3時間+隙間時間にスマホで過去問や成分名を覚える
直前には5~6時間勉強する日もありました。
登録販売者試験を独学で勉強するのに向いている人
人によって向き不向きがあると思いますが、以下の人は独学で勉強するのに向いているでしょう。
- 登録販売者の知り合いがいる
- 過去に資格試験を勉強したことがある
- 暗記や勉強が得意
薬局にお勤めの方や薬剤師・登録販売者が身近にいる人
分からないことを質問できる相手がいれ独学でも困ることは少ないと思います。
過去に資格試験の勉強をしたことのある人
違う資格でも試験勉強のノウハウは似ています。
資格試験受験の経験がある人は計画を立てることには慣れているはずです。
暗記や勉強が得意な人
とにかく暗記することが多いので、暗記が得意なら独学でも大丈夫だと思います。
登録販売者試験を独学で勉強するのに向いていない人
逆に以下の人は独学よりも通信講座などを受けたほうがいいかもしれません。
- 計画を立てるのが苦手
- 時間がない
計画を立てるのが苦手な人
1年目の私のようにきちんと計画を立てないと、時間が足りなくて重要な勉強ができないということが起きます。
計画や対策が立てられない人には独学での勉強は難しいでしょう。
時間がない人
独学では自分に合うテキストを選んだり勉強の計画を立てたり、わからない問題について調べたり、勉強にプラスして手間と時間が必要です。
時間に余裕がない人にはおすすめできません。
通信講座を受けたほうがお金・時間を損しない場合も
登録販売者はきちんと勉強すればそれほど難しい試験ではありません。
しかし独学は試験の傾向と対策を調べ、自分で勉強法を見つける必要があります。
その点通信講座には合格のためのノウハウがあり効率よく勉強できる学習計画があります。
頻出問題を押さえた過去問題集や暗記に便利な用語集などもあります。
- テキスト選び
- 優先順位をつける
- ネットの活用
- 過去問を解く
など私の挙げたポイントをすべて通信講座は押さえています。
私は独学で勉強した結果、1年目では試験に落ちてしまい、結果テキスト代や受験料に加え、時間もかかってしまいました。
2年目では独学で合格することができましたが、最初から通信講座を受けていれば、もっとお金も時間も無駄にすることなく登録販売者の資格が取れていたと思います。
一発合格したいという方や、無駄な時間を使いたくないという方には通信講座をおすすめします。
以下のページでは目的別に分けて通信講座を比較しているので、是非チェックしてみてください。