ビジネス実務法務検定3級を独学で受験する上で、テキスト(参考書)はとても重要な存在です。
しかし、ビジネス実務法務検定3級のテキストはたくさんあるので、どれを選ぶべきか分からないと迷っている人も多いのではないでしょうか。
私も独学でビジネス実務法務検定を勉強する際、テキスト選びに困った思い出があります。
そこでこの記事では、ビジネス実務法務検定3級を独学で勉強し、合格した私がおすすめするテキストを5つ紹介します。
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ビジネス実務法務検定3級のテキストの選び方
私が考えるビジネス実務法務検定3級のテキスト選びのポイントは以下の3つです。
- 内容がわかりやすいか
- 出題範囲が網羅されているか
- プラスαの要素があるか
人によってテキストのどの部分に重きを置くかは多少異なるとは思いますが、テキスト選びに迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
内容のわかりやすさ
何といっても一番大切なのは、テキストに書かれている内容がわかりやすいかどうかというポイントです。
わかりやすさというのは、
- 専門用語や事例などの説明があるか
- 文章がすんなり頭に入ってくるか
- 図式や絵を用いた説明があるか
- 全体的に読みやすいか
などから考えるといいでしょう。
これは特に、法学初心者の方に重視してほしいポイントです。
初心者の方にとっては、テキスト内容のわかりやすさが法律分野を好きになるか嫌いになるかを左右することにもなり、万が一嫌いになってしまっては、ビジネス実務法務検定の勉強を苦痛に感じてしまう事態にもなりかねません。
テキストが見やすく、分かりやすいものであれば、多少勉強へのハードルも下がり、やる気が出ないときにも勉強にとりかかりやすくなります。
そして当たり前のことですが、わかりやすいテキストを選べばそれだけ理解度も上がるので、検定合格への道にも繋がります。
出題範囲の網羅性
ビジネス実務法務検定3級の出題範囲をテキストが網羅しているかどうかという点も、テキスト選びにおいて大切なポイントです。
テキストには、
- ビジネス実務法務検定3級の合格水準である70点をギリギリ獲得できるように、出題範囲の中でも重要なところのみに絞って作成されているテキスト
- 出題範囲全てを記載しているテキスト
などがあります。
70点を取れるように作られているテキストで重要なところだけを効率よく勉強したいという方は、前者のテキストを選ぶことをおすすめしますし、どうせなら満点を目指して勉強したいと考える方は、後者のテキストを選ぶことをおすすめします。
ちなみに私は当時法学部に在籍していたという理由もあり、満点合格を目指していたので、網羅性の高いテキストを選びました。
プラスαの要素
他のテキストにはないプラスαの要素があるかどうかという点も、テキスト選びのときに大事にしたいポイントです。
プラスαの例としては、
- 過去問が付いている
- 予想問題がある
- 赤シートに対応している
- その節ごとに重要な部分をまとめたチェックリストがある
などが挙げられるでしょう。
プラスαの要素は、テキストに必要不可欠なものではありませんが、その要素があるだけで格段に勉強しやすくなることが多いです。
ビジネス実務法務検定3級におすすめのテキスト5選
上記のポイントを踏まえたうえで、ビジネス実務法務検定3級におすすめのテキストを5つ紹介します。
ビジネス実務法務検定試験®3級公式テキスト 2020年度版
- 公式テキストならではの網羅性の高さ
ビジネス実務法務検定の公式テキストは、試験範囲の内容を全て詳しく説明しているテキストです。
あまり数は多くないですが、図式などもあるため、頭の中でイメージしながら勉強することができます。
内容証明郵便など、想像がつきにくいものは写真なども添付されています。
何といっても公式テキストならではの網羅性の高さもポイントです。
検定を行っている公式が作成しているテキストなので、出題範囲を確実に網羅しています。
網羅性が高く、信頼のおけるテキストを探している方には、ぜひ公式テキストをおすすめします。
ビジネス実務法務検定試験3級テキスト改訂第6版(瞬解テキストシリーズ)
- 持ち歩きのできるやや小さめサイズ
- 章ごとにまとめ問題がある
- 1年分の過去問がある
瞬解のビジネス実務法務検定3級のテキストは、他のテキストよりもやや小さいサイズのテキストです。
小さいので文字が詰め込まれているように感じてしまう人もいるかもしれませんが、テキストを持ち運びたい方にはおすすめのサイズといえます。
ページのところどころに要点が目立つように書かれていたり、章ごとにまとめ問題があったりするので、おさえるべきポイントがどこなのかわかりやすいテキストとなっています。
図式もあり、イメージがつきやすくはなっていますが、やや文字が多めのテキストとなっているので、ある程度法律に知識があり、文字が多めのテキストを探している方におすすめしたいテキストです。
また、1年分の過去問が載せられているのも嬉しいポイントの1つといえます。
この1冊でラクラク受かる!ビジネス実務法務検定試験3級テキスト&問題集 2020年度版
- 赤シートに対応している
- 図式や絵があり、読みやすくわかりやすい
- 重要度の記載がある
- 予想問題や節ごとのまとめ問題(過去問など)がある
こちらのテキストは、ページの右側に用語解説やプラスαの説明などがあり、読みやすくわかりやすいテキストです。
赤シートがついており、重要な部分をシートで隠しながら勉強できるので、暗記ノートを一から作る必要がないのも特徴の1つです。
また、分野ごとに重要度の記載があるので、特に力を入れて勉強するべき部分やそうでない部分を判断でき、効率よく勉強することができます。
図式や絵での説明も比較的多く、法律を学ぶ上で重要なイメージをしながらの学習が可能です。
ページの途中には予想問題もあるほか、節ごとに理解度を確認するためのまとめ問題(過去問など)もあるので、問題集の購入に前向きじゃない方にもおすすめのテキストといえます。
2020年度版 ごうかく!ビジネス実務法務検定試験(R)3級 攻略テキスト
- 70点を確実に取れるように範囲を絞っている
- 試験の頻出部分などがわかるようになっている
- 重要部分を見直しやすい
- 語呂合わせで覚えられる
- 1年分の過去問がある
こちらのテキストは、合格点である70点を取ることを目的として作られているテキストです。
そのため試験範囲の全てを網羅しているテキストではありませんが、試験までに時間がない人には短期間で効率よく勉強することができるおすすめのテキストといえます。
全体的に読みやすくわかりやすい構造となっていて、図式の記載や節ごとにチェックリストがあるのもポイントです。
テキストで触れる説明の中で過去3年以内に問題として出たところは目立つようにされているので意識しながら勉強できるほか、試験で頻繫に出題される部分にもその記載があるので、試験前日などには特にそういった部分に目を通すことで最後の復習ができます。
より簡単に覚えられるように、重要なポイントに語呂合わせの記載があるのもこのテキストならではの特徴です。
1年分の過去問も載せられているので、自分で模擬試験をしてみるのもおすすめです。
ゼロからスタート! 武山茂樹のビジネス実務法務検定試験1冊目の教科書
- 10時間で勉強できる
- 出るところだけを記述している
- とにかく絵が多く、イメージしやすい
こちらのテキストは、法律系の資格に強い通信講座、LEC東京リーガルマインドの専属講師が記したテキストです。
人気の講義を再現して作られているので、独学で勉強したいけれど通信講座にも少し興味があるという方におすすめしたい1冊となっています。
オールカラーで、基本的に左ページに説明の文章、右ページに絵という構造となっているので、とにかく法学初心者の参考書にぴったりです。
テキストの冒頭にビジネス実務法務検定の学習方法が書いてあるのも特徴で、勉強方法すら分からないという方にはぜひ読んでみてほしいテキストといえます。
ところどころに数問のチェック問題もあるので、理解度を把握しながら勉強を進めることができるのもポイントです。
試験に出るところだけを記載しており、10時間ほどでざっと勉強ができる内容となっているので、試験までに時間がない方にもおすすめです。
こちらのテキストは2019年に発行されたものなので、法改正に対応していない可能性もあります。
初心者向けでかなりとっつきやすい参考書となっているのでぜひおすすめしたいのですが、法改正に対応しているテキストと併用して使用してみてください。
自分に合ったテキスト選びを
以上、ビジネス実務法務検定3級のおすすめテキストをご紹介しました。
どのテキストがいいかは人によって異なりますが、テキスト選びに迷っている方はぜひ参考にしていただけたら幸いです。
独学では不安だという方は、テキストつきの通信講座もおすすめですよ。