とお思いの方に具体的にどんなメリット・デメリットがあるのか、登録販売者の資格を取得した私が紹介したいと思います。
あらかじめ実状を知っておくことで資格取得後に後悔しないで済むと思いますので、登録販売者の資格取得を考えている方はぜひご覧ください。
目次(クリックで移動)
登録販売者のメリット

登録販売者のメリットは主に以下の5つです。
- 就職転職に強い
- 資格手当がつく
- キャリアアップにつながる
- 世の中の役に立つ仕事ができる
- 薬の知識が役に立つ
就職転職に強い
コンビニやホームセンターなど新しく薬販売に参入する業種が増えてきています。
薬局、ドラッグストアの新規オープンもよく目にします。
薬を販売する店舗が増える一方、地方では薬剤師不足が深刻です。
薬剤師に代わって第2類第3類医薬品の販売ができる登録販売者はますます求人が増えそうです。
実際に2020年現在の求人件数は以下の通り、需要が高い職業と言えます。
正社員 | パート | |
ハローワーク | 2,265件 | 1,564件 |
求人サイト | 59,012件 | 36,505件 |
資格手当がつく
会社によりますが
- 正社員なら5,000~10,000円
- パート・アルバイトでも時給+50~100円
の手当がつきます。
キャリアアップにつながる
アルバイトから正社員へのステップアップを考えている場合、資格取得を条件にしている会社も多く、さらに実務経験を積んで店舗管理者になるなど昇進の可能性も広がります。
世の中の役に立つ仕事ができる
ドラッグストアは今回のコロナ禍で忙しくなったという話は聞いても、つぶれたという話はあまり聞きません。
薬の販売を通して多くの人の健康維持に役立つ仕事であると同時に、薬や生活必需品を扱っているドラッグストアは災害時にも必要とされる仕事です。
薬の知識が役に立つ
家族が病気になったときどんな成分の薬を飲めばよいか、副作用についてなど学んだ知識が役に立ちます。
特に子育てや介護の場面では強い味方になるのではないのでしょうか。
またその知識は、登録販売者として働く以外でも介護や保育、美容の仕事にも生かすことが可能です。
私は、登録販売者の勉強したことで薬に対する正しい知識を持つことができ、病院で処方された薬も何のためにどの成分が処方されているのかを考えながら飲むようになりました。
子供のちょっとした不調には自分で市販薬で対処することができます。
登録販売者のデメリット

逆に登録販売者のデメリットは、以下の4つが挙げられます。
- 資格を取っただけでは登録販売者を名乗れない
- 通常の販売業務と並行して行うため忙しい
- 研修を受ける必要がある
- 責任が生まれる
資格を取っただけでは登録販売者を名乗れない
登録販売者として一人で薬の販売が可能になるためには、薬剤師か管理者資格を持つ登録販売者の下で実務経験が必要で、直近5年以内に通算2年以上(かつ直近5年で累計1920時間以上)の勤務が必要です。
登録販売者ではないというわけではありませんが、この期間は登録販売者(研修中)という名札を付けて勤務することになります。
通常の販売業務と並行して行うため忙しい
登録販売者の主な就職先はドラッグストアです。
薬のほかに日用品や食品を扱っているので、登録販売者であっても薬の販売以外の品出し・発注・レジ業務などいろいろな仕事を行うのがほとんどです。
忙しいお店になるとずっと立ちっぱなしで仕事をするということもあります。
登録販売者の仕事内容については以下の記事で詳しくまとめているので、興味があれば是非チェックしてみてください。

研修を受ける必要がある
1年間に計12時間以上の外部研修を毎年受けなければなりません。
薬についての最新の情報を持っていなければいけないからです。
常に新しい薬が発売になり、副作用や効能の情報についても更新されていくので資格取得後も勉強が続きます。
責任が生まれる
小さな店舗になると時間帯によっては薬の販売ができるのが自分一人という場面も出てきます。
責任をもって薬の販売をしなければならないのはもちろんですが、シフトがきつくなりシフト希望が通らないということも出てくるようです。
資格を持っていること自体にデメリットはないのですが、資格職業なので薬の販売ではお客様(患者さん)に対する責任は重くなります。
やりがいのある仕事だと言えますが、その反面正社員での仕事となると仕事量、責任の割に給料が少ないという意見もあります。
登録販売者の給料に関しては以下の記事で詳しくまとめていますので、気になる方は是非チェックしてみてください。

登録販売者になるには?

- 登録販売者試験に合格する
- 販売従事登録をする
- 2年以上実務経験を積む
登録販売者になるには年に1回都道府県で実施される登録販売者試験に合格しなければなりません。
試験の概要や流れはこちらの記事で詳しくまとめています。

合格後、パート先や就職先から使用関係を証する書類を発行してもらい、勤務先のある都道府県に登録販売者として業務するための販売従事登録手続きをします。
また、一人で売り場に立つには薬剤師や管理者資格を持った登録販売者の下で直近5年以内に通算2年以上(かつ直近5年で累計1920時間以上)の実務経験が必要です。
こうして初めて登録販売者(管理者)として一人で売り場に立つことができます。
とはいえ登録販売者へは、まずは資格の取得が第一歩といえるでしょう。
登録販売者の資格取得には通信講座がおすすめ

登録販売者として働くことでメリット、デメリットはありますが、特別な受験資格がなく、ますます需要増が見込まれる登録販売者資格は取っておいても損はありません。
しかし合格へはややこしい成分名や効果効能など覚えることがたくさんあります。
独学での取得も可能ですが、私自身独学で苦労して取得までに2年かかってしまいました。
そんな経験から短期間で一発合格を目指すなら通信講座の受講をおすすめします。
おすすめの通信講座はこちらでご紹介していますので、本気で資格取得を目指す方は是非ご覧ください。
